鳴かないで 金の鳥よ 森が目覚める 旅人よ 時を待って 翼隠して 白い雲も夜風も 君を止めやしない 輝くその剣を掲げた時 丘に立つ横顔は 何も迷いはない 遠くて呼んでいる あの日の声 おやすみ 恋人 僕らは旅立つ さよなら 旅人 明けない夜はない 咲かないで愛しい花よ 森が目覚める 懐かしき その香りで 君を想うから 果てしない草原を 裸足で駆け回る 眩い思い出を胸に抱いて 谷に咲くこの花は 君の髪に似合うだろう もう一度その指で 触れておくれ おやすみ 星たち 夜明けによろしく さよなら 虫たち 明日へ飛んでゆけ 行かないで 銀の月よ 森が目覚める 美しき夜を焦がせ 君を惑わすな 右の手に 朝のかけら 左の腕に 夜を抱いて 鳴かないで 金の鳥よ 森が目覚める 旅人よ 時を待って 翼隠して 恋人よ 君を照らす 月になりたい 心隠して 祈り重ねて