古道具が並ぶ窓のない店 老紳士映すシネマ「若き日の恋」 名も知らぬ乙女に想いをよせて ハイヒールの音聞けば胸高なりしあの頃よ ゆこうよ 君と 日の丸軒へ バーマネントの髪やさしくゆれて ソーダ水の泡の数を数えてた午後 ラヂオかう流れるタンゴのリズム ままならぬ恋ゆくて占うバンドネオン嘆く ゆこうよ 君と 日の丸軒へ かなしい夢に涙ながした夜は 三年半書き続けた日記を閉じた 今も夢みる日の丸軒よ 嗚呼、思い出の日の丸軒よ