今日は あの娘の亡骸に 逢いに来たのさ セント・ジェームス医院 ここは貧しい病院の 白く冷たいテーブルの上 あの娘の顔は 青黒い 貧弱 静か 美しい いまは あの娘も 世界中 何処へでも 自由に行ける身さ だけど あの娘に聞いてみな おれのような だめな男には出逢わないだろう そうさ あの娘も運がない こんな 貧しいセント・ジェームス医院 おいらが死んだ時 エナメルの ピカピカのシューズ穿かせておくれ それから帽子も 忘れずに 時計のくさりも入れて 埋めてくれ だって やつらに悟られたくない 本当はおいらが文無しだってね そうさ あの娘は運がない 差別されたこのセント・ジェームス医院 今日は あの娘の亡骸に 逢いに来たのさ セント・ジェームス医院