あの夜は あの男がピアノを弾いたの あの男が ピアノを弾くなんて知らなかった あの男の 指が早く早く動いて行く ほんとよ ペテン師みたいで とてもじゃないが あの男が言ったわ 「ね、 どうして ね、あんた 唄わないの」 ってね あの男の 好きなうたを始めて知った あの夜をわたしは忘れない そう 最后のチャンスだったのに