僕が立っている この四角い部屋 この部屋は一体どこなのか 足跡がひとつ正面の扉に伸びる その扉を開けるとただ 向こうにも続く また四角い部屋 足跡だけが続いていた コンパスはくるくる回り続けるだけで ただひとり扉 開けて進む毎日・・・ なんだろう なんだろう この部屋は不思議と温かい ふたつの扉から伸びる 足跡 足跡 部屋の中央で交わって 真ん中の扉に進んでいる そうだ ここだ ここは君と出会った部屋 ここから君と歩んだ部屋 君はどこにいるんだ 走った 足跡が伸びる方向に 追いかけた 僕らが向かった方向に 君の笑顔が思い出せない 早くしないと君が消えてしまうから 僕が走っている そう四角い部屋 過ぎる部屋には 何かが溢れていて 僕の脳を貫き フラッシュバックする 記憶が 返り咲いていく ポケットの中にある 描きかけの地図 これは一体何なのか ふと目を落とす 伸びる足跡ふたつ いつからだろうか 歩幅がずれていた なんだろう なんだろう この部屋で地図は終わって ふたつの扉に伸びる 足跡 足跡 振り返る 扉の前で それぞれの道を見つめ そうだ ここだ ここは僕ら悩んだ部屋 ここでさよなら伝えた部屋 この場所が 滲んでいる 僕が本当に望んだ世界は・・・ 走った 足跡が伸びる方向に 追いかけた 君らが向かった方向に 君の泣き顔が思い出せない 早くしないと僕が消えてしまうから この先に続くのは 過去ではない 僕らの記憶で 部屋を満たすため 追いかけた 地図に描いてない道を コンパスはくるくる回り続けていた 扉の向こうについに見つけた 懐かしく今にも消えそうな灯を 僕は腕を広げ 微笑む 光 溢れて すべて包まれた ふたつの足跡がここで重なった