どれだけ歩いただろう これまで どっちを見ても壁 ふたり深いため息漏れる また袋小路かよ もういやだ 前の道 左に行けば良かったのか このままでは日が暮れてしまう 壁の影が地面を覆っていた 僕はこっちに 君はあっちに これからは別々の道 蝶々がひらりひらり自由に舞い 僕はぽつりぽつり歩く 壁の間で 足を止め空を 遥か仰ぐ 雲が夕日に染まる 出口を右に左に探してたら 大切なものを見失いそうになっていた 鼓動が響く 早く探せ 手遅れになる前に 走った また走った 記憶が消える前に・・・ 空が真っ赤に染まった 影が僕を飲みこんだ ひとりになって初めて 気付いた温もり 蝶々ひらり舞ってる 夕日で輝いて 走った そう走った 影の中をひとりで 出口なんて見えないもの探して 目の前の大切なものが見えてないなんて 僕は何を恐れていたのか 足音が聞こえた すぐ近くだ そこにはほろりほろり泣いてる君 ここにはほろりほろり泣いてる僕 言葉 何も交わさず 手を握った もう離さないように 壁があるなら手をとり乗り越えろ 出口はいつも僕らの真上にあったんだ 目に映る世界 夕日の光 浴びて輝く そこでは空と大地 線で交わり 初めて見る世界に また涙あふれた 僕らの影が 伸びて足元の壁を覆う 蝶々がひらりひらり遥か遠く 夕日とともに光消えていく けれど 新しい世界 ふたり手をつないで 離さないまま