祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら 祭りのあとの淋しさは たとえば女でまぎらわし もう帰ろう、もう帰ってしまおう 寝静まった街を抜けて 人を怨むも恥ずかしく 人をほめるも恥ずかしく なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか もう眠ろう、もう眠ってしまおう 臥待月の出るまでは 日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない 日々を慰安が吹きぬけて 死んでしまうに早すぎる もう笑おう、もう笑ってしまおう 昨日の夢は冗談だったんだと 祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろう 祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろう もう怨むまい、もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて もう怨むまい、もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて