「梦かうつつか 春たちて さくら花散る そして、うちは恋に落ちました 想う恋、忍ぶ恋、 燃える恋、いけずな覚えないや 濡れた髪にそっと 唇よせて目を闭じて 涙ぐんだらあかん? 胸を焦がして追いかけた あやかしみたいに追いかけた いつか一绪に死にたいわ あゝ梦に操られ 舞う恋の 风が吹いただけで 散りゆく定めなら 抱き合ってその日に燃えてしまいたい そして红の色があせてゆくように いとしい人のなか灰になりたいの 思いきれない侘びしさと 伝えそびれた侘びしさと うちが死んだら泣きはるの? あゝ闻けば枯れそうな 星が凛と鸣れば 夜道を照らすから 想いはとまらない燃えて燃え尽きて こんどこそ逃がさない この身が消えても逃がさない 「夏虫の 身をいたづらに なすことも 一つ思ひに よりてなりけり これは古今集から恋の歌。 せやな、うちも似たようなもんどす 火を爱して炎に飞び込む夏の虫。 うちがそないな想いの炎によって身を灭ぼしたい思います。」 风が吹いただけで 散りゆく定めでも 想いはとまらない燃えて燃え尽きて こんどこそ逃がさない この身が消えても逃がさない 面影に酔うほど 今宵乱れます 「戀の色ってなんやろね 秋の海に映っているお月さん色。 はんなり雪化粧、真白い心色 さくら散る散る思い出、乙女色。 うちは全部あんたの色に染めてみせます。 この世の誰よりもあんたのことが好きどす。 たとえ世界を敵に回しても…そう、閻魔さんや神さんだってかましません。 うちが守ってみせます。」