面の皮を剥いでは化けの皮を縫い付 重ね重ね嘯いて 恨めしくも愛おしい... 心壊れた傀儡 壹 貮 參 肆 伍 陸 漆 捌 玖 重ね重ね欺き 「愛怨忌焔」 朧月を闇に落とす欲の黒い雨 其の淵を愛でる吐瀉ノ海 ぎとり... ぎとり... 垂れてくすむ欲の黒い雨 見開く眼に恍惚を 「愛怨忌焔」 朧月を闇に落とす欲の黒い雨 其の淵を愛でる吐瀉ノ海 ぎとり... ぎとり... 垂れてくすむ欲の黒い雨 見開く眼に恍惚を 痛み故に其処に在りし繋ぎ止めた空ら現 剥離された昨の宵は風穴の夢 裂けた歪から思わず漏れた最後の言葉は ぶらぶら下がる冷めた両の手後ろの正面蟲の声