既視へと向かう 凍えた空蝉の 水面に揺れる アルタな意図 有無 見上げた赤が 降り注ぐノイズと ここにはいない フリイな音 忌む 両手で塞いだ隙間に 流れ込む 余剰な世界へ食い込む 罪をいま 切り裂く視界に潰えた 見えた素は 揺さぶり地に染む雫の 流れと 「それは悲鳴」と嘆き飲む些事と 水面に沈む時の針 岸へと辿りめぐる泡のよう 模しては消えるその意図を 流れの消えた この空間の中 いずれ迎える 終わるの先へと 枯れた言葉は 底には届かない 五日降り出す 長い雨の中 両手で塞いだ隙間に 流れ込む 模様は骸を彩る 彼岸花 切り裂く視界に潰えた 見えた素は 途切れた手に舞う光を 放つと 「それは悲鳴」と嘆き飲む些事と 水面に沈む時の針 岸へと辿りめぐる泡のよう 模しては消えるその意図を 既視へと向かう 凍えた空蝉の 水面に揺れる アルタな意図 有無 見上げた赤が 降り注ぐノイズと ここにはいない フリイな音 忌む 広がるそれは 花の様 今訪れる 鳥の様 また繰り返す 風の様 誰も知らない 月に込めた言