作曲 : 一億円P 作词 : 一億円P 編曲:一億円P Dr.アイロニーの朝は いつだって遅く訪れる 愚痴をこぼし太陽を睨み 濃い目のコーヒーを淹れる Dr.アイロニーの妻が焼いた パンを頬張って「おはよう」 一言だけ言葉を交わし そそくさと研究所に篭る 天才と呼ばれ気づいたら 名誉がいくつも棚の上 それでも研究は続くよ まだあと一つだけ 「証明したいことがあるんだ」 渦巻くパズルを紐解いていく 「これさえわかればどうでもいいや きっとこれが僕の全てだ」 ねぇねぇ君ってば変だな 何にも興味がないみたいなのにさ その箱の底にはどんな なにが息を潜めるの あーなんてじれったいんだ いつものように答えを導いて 変哲もないような顔で ほらさいつものようにさ Dr.アイロニーの助手は 彼のことが大の苦手だ とっつきにくい頑固な彼に 今日も胃痛が治まらない Dr.アイロニーの秘書は 彼のことが大の苦手だ 優しくなお美しい妻がいることに 不思議が止まらない あーそんなこんなで今日もまた 太陽が向こうへと駆けていく Ahまだ届かないな ほらまた時間だよ ねぇねぇ君を虜にする その謎の正体はいつもよりも 随分照れ屋だねどうだい まだかい手のなるほうへさ あーなんて野暮ったいんだ いつものように愚痴をこぼしながら 難解な魔術を描いて解いて 明かしてみせて 雨が降る夜に助手と二人 気まずい空気が最高潮 あぁなんて気の毒なんだ それじゃあ胃がいつか溶けちまう そんな中秘書がドアを叩く 少し青ざめた表情で言う 「あのその奥様が今 倒れて搬送されました」 Dr.アイロニーの助手と 秘書は同じ事を考えた 興味などさらさらなくて 研究が大事に違いない Dr.アイロニーは突如 取り乱し慌てふためいた 「妻は無事か意識はあるか 死にそうか大丈夫なのか 彼女は僕の全てなんだ この研究も意味がなくなる」 言葉を吐き所を飛び出した 君は意外と愚直なんだねah 病室で眠る妻の横で ぽつりと座りふと呟いた 「メリーメリー目を覚ましてよ この宇宙より君がくれた 愛のほうが大きいんだって 精神論なんかじゃなくて カタチとして証明したかったんだ」 彼女が少しクスッと笑って 一言「ほんとにバカ」って もーあー全てが台無しだよ 僕のロマン派科学は潰えるのか 起きていたなんてさ そんななんだあんまりじゃないか あーなんて恥ずかしいんだ 穴があるなら今すぐ入りたい こんな研究は今すぐやめだ でもそれでいいやオーノー 意外なカタチで幕を閉じる 溢れる笑顔を隠しきれず言う 『早起きになるから 今日はこれでおしまいにするよ』