祭りの後の祭りが終わり、すべては後の祭り。 花火だろうがロケットだろうが、打ち上げてしまったもののほとんどは戻らない。 けれど、花火が人々の思い出となるように、あるいはロケットが星になるように、何かを残すことはあるのだろう。 そんなわけで、なんとなくギターを引っ張り出してきて、いじってみている。 別段、何かに感化されたというわけでもないが、まぁ、なんとなく、な。 「お兄ちゃん、ベンベンベンベンうるさーい!」 「趣味持てっつったのはお前だろうが……。 はぁ、やめた……」 FIN