[00:00.692]海みたいな空だ [00:05.942]晴れあがった寒い空だ [00:09.936]何かが呻いている [00:13.940]晴れあがった寒い空だ [00:17.933]それは誰しものようだ [00:22.690]平淡にゆるやかではある [00:26.699]焦げて俯いてさえ [00:30.442]平淡にゆるやかではある [00:51.447]炎えたつ紅葉の山脈が [00:56.443]今しも絶対であったのか [01:00.438]母達の吐息のはかなさが [01:04.186]孤独な男の腕力が [01:08.189]赤子も父も母も [01:13.187]空に唇をあてて [01:17.191]黒いうたをひとつずつ [01:20.942]吹きあげては忘れ去るのだ [01:41.942]人がある国がある [01:46.936]のんきに錆びつくものがある [01:50.942]群れて許される顔に [01:54.694]目玉を投げつけてやる [01:58.687]そうだ友よ [02:00.939]愛しきものらは [02:03.698]あんなにヒョイと無防備に立っている [02:07.682]傷つき汚れてさえ [02:11.433]あんなにヒョイと無防備に立っている