赤いポリアンが咲き パセリが体を揺する 目をこらすまでもなく それは明るい地獄で あるやも知れぬ よわいいそじの春 意志して何々とする 撃たなければいけないものは何だ 棄ててとび込む火はありや してそはまだか 喉仏を風に指し うずくまるテトラポットを見ている 海も空も小さな かたいむくろのように そっと私に近づく 赤いポリアンが咲き パセリが体を揺する 目をこらすまでもなく それは明るい地獄で あるやも知れぬ