ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮かべて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに 聞えませう、 あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても 来るでせう、 われら接唇(くちずけ)する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聽くでせう、 けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮かべて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 ●このアルバムの歌詞は、原詩を尊重して記載してありますので、 文字使い、フレーズの順序、リフレインされているもの等に於いて、 録音されている歌と一部異なっている箇所がありますがご了承下さい。