[00:19.39]弱き者 人間よ 聞け [00:25.40]人間なら人間らしく [00:28.07]生きていればよい [00:30.89]其れを滑稽にも [00:33.10]だだの人の分際で [00:35.56]俺たち鬼の真似をしようなどという企 [00:40.36]常ならぬ力を得ようなどという目論見 [00:46.26]俺には身の程知らずとしか [00:49.79]言いようがない [00:52.69]哀れ人間の力に限界があるは [00:56.20]自然の摂理 遥か昔より [01:01.14]俺たちは 生まれ持って卓越した能力を [01:06.55]脉々と受け継いで来ただけだ [01:10.81]新選組よ 貴様らは [01:14.33]異世界に迷い込み [01:16.38]狂い咲きしている時代の徒花 [01:19.79]だが 其の花は紛い物 [01:21.84]一瞬で枯れてしまう花だ [01:24.91]花は其のままで土の上で生きるべきもの [01:28.77]私利私欲の為に [01:30.86]人ならぬ者に成るなど笑止千万 [01:34.39]此の世界で [01:36.14]鬼として生きられるのは鬼のみ [01:38.92]鬼は人ではなく [01:41.45]人は鬼ではない [01:44.21]新選組よ 言っておく [01:47.03]貴様らが [01:49.00]鬼の一族の女と心を通じ合える筈はない [01:54.31]水と油が交じり合わぬように [01:57.34]解りあえることなどない [02:00.45]同じ地上にいて [02:02.63]似た姿かたちでいながら [02:05.48]相容れないものだからだ [02:09.13]罪深い人間などと [02:11.62]解りあう必要もない [02:15.12]鬼と心が通じ合えるのは [02:18.25]この 鬼だけなのだから [02:23.28]舌先三寸の人間よ 聞け [02:28.14]己が欲にまみれ [02:30.56]狡猾で利己主义な人間を [02:33.59]俺は軽蔑する [02:38.33]之まで俺たちが姿を消していたのは [02:41.62]鬼を利用した挙句 [02:43.81]徒党を組んで滅ぼそうとする [02:46.54]邪な人間達とは [02:48.35]到底相容れぬ判断したためだ [02:52.70]だが俺は 新選組の [02:55.13]身を捨ててまで志に生きるという [02:58.04]大義名分には興味を持った [03:00.91]認めもした [03:02.66]しかし貴様らがよりにもよって羅刹と貸し [03:06.90]力の限界を超えようとしているなど [03:10.28]無益な所業だ 新選組よ [03:15.67]鬼と貸してみても [03:17.68]鬼の魂にはなれはしない [03:20.65]人でもなく 鬼でもなく [03:23.47]獣でもなく ましてや神仏でもなく [03:28.34]結局 貴様ら人間に戻り [03:31.75]人間として死ぬ他はないのだ [03:35.78]俺は 人間など歯牙にもかけてはいない [03:40.92]しかし 之だけは伝えおこう [03:46.99]そうだ [03:49.33]貴様らがもしも誠ために戦うと言うなら [03:53.16]人間のままで戦え [03:56.20]脆弱なる人間が [03:58.54]俺と対等に渡合える筈もない [04:02.50]たとえ羅刹と貸しても [04:05.15]鬼と対等に渡り合うことなど [04:08.48]万に一つもない [04:11.31]だが もし あるとすれば… [04:16.74]そのときは貴様ら人間を [04:20.10]少しは 認めるやもしれぬ [04:42.92]人間どもよ 聴こゆるなら聴くがよい [04:49.63]鬼の頭である俺の [04:53.76]此の とはずがたりを