[ti:] [ar:] [al:] [00:15.46]夕暮れ刻(とき) [00:18.55]薄れゆく光が [00:21.43]障子の隙間から [00:24.08]刃の如き手を差し伸べる [00:28.28]僕に?共に消えようと [00:32.69]誘っているかのように [00:40.99]嗚呼 [00:42.88]それもいいかもしれない [00:47.19]この?悲しみとは違う [00:50.98]悔恨(かいこん)とも異なる [00:53.62]言の葉にならない思い [00:57.83]全てが?無に帰するのなら [00:58.61]茫漠(ぼうばく)たる闇? [01:06.32]墨絵のようなこの風景を [01:12.70]一刻も早く?暗黒に塗り潰してくれないかな? [01:19.88]僕の?この侮蔑(ぶべつ)すべき懊悩(おうのう)を [01:24.66]名づける術(すべ)もなく?葬るために [01:32.42]幽(かす)かな光?早く逝(ゆ)けばいい [01:39.16]忌々(いまいま)しいこの思いを? [01:43.46]どうか照らさないで [01:47.21]--目を閉じて見える闇に?僕は [01:50.40]この病葉(わくらば)の如き身を横たえる? [02:22.91]滅びゆく光? [02:25.09]君はまた [02:26.64]明日には?輪廻(りんね)するだろう [02:29.70]その時 [02:31.32]君に見(まみ)えることができるのかどうか [02:34.87]僕は?知らない [02:37.16]ただ?願わくば?光 [02:40.47]血飛沫の中で? [02:42.57]抜け殻になった僕を?照らさないでおくれ [02:48.67]この終焉に近づく身体(からだ) [02:51.71]ときに?変化(へんげ)する忌むべきこの身に [02:55.54]ふさわしいのは闇 [02:57.83]光の欠片(かけら)すら見えぬ闇 [03:01.86]--目を閉じて見ゆる闇に? [03:05.07]計り知れぬ渦の中に?僕は堕ちてゆく? [03:08.14]もしも?再び [03:13.45]違う時代に生まれ変わることがあるのなら [03:19.26]その時?僕は何を見るのだろう [03:25.07]ここにある曖昧に歪んだ漆黒も [03:30.73]その時は?生まれ変わっているのかな [03:39.57]己(おのれ)と対峙したときだけに生まれる [03:42.73]この懊悩の息の根を止める日 [03:45.84]僕は?人知れず宿命の弓に射られるだろう [03:51.74]--目を閉じて見える闇?茫漠(ぼうばく)たる闇? [03:56.19]そこに散華(さんげ)し [03:58.24]胎内で深く眠る赤子の如く [04:01.53]ひとり?身を横たえるために?