作曲 : 羽鳥風画 駆ける靴(ブーツ)の音 君は石段を登り切って いつかと同じ星空を 今度は君が背負(せお)う 光の粒が 君の輪郭を揺らめかせる 「ここに来るのは久しぶり」と 夜空を見上げてる あの日沈んでた君に 「星を見に行こう」だなんて この場所まで手を引いて 見上げた空が広くて 溢れる夜空に吸い込まれて 瞬きの間(あいだ)に溶けていった 君の迷いも悩みも 小さくなった そんなこともあったねと笑う 君と重ねた日を数えながら 今もここにいる僕らの 頭上(うえ)で星空(そら)は廻り続けてる 揺れる街の灯は 僕らの过ごした時のままに 見つめる君の横颜は あの日と違って見えた 君の目に映る 僕の姿もあの時から 流れた時の長さだけ 少しは変われたかな あの日空を見上げたまま 何故かわからずに泣いて 僕の手をすっと握り 小さな声で「ありがとう」 「ねえ、覚えてる?」 君が笑う暖かなその手がそっと触れる 鼓動 流れこんできて 僕を満たしてく それから二人空見上げて 思い出をはるかな空に返そう あの頃と変わらず僕らの 頭上(うえ)で星空(そら)は廻り続けてる 懐かしくても苦しくても 過ぎた日は流れてく だけど僕らは新しくなる ずっとずっと空が廻るように 夜空を流れる星がひとつ 君と二人の未来を願えば そして迷いも悩みも 二人で越えていこう 僕らは独りでは不安や 不確かなものを抱えてるけど 廻る星空(そら)の下で今 君とふたり寄り添い歩いていく