「小指のパラドックス」 作曲∶志倉千代丸 曖昧が生み出した 非なる均衡 別れ道 行き止まりの法則 不協の生む 別の誰かと話すような 時として感じる 迷走帰結 いつの間にか隣合う 互い違う理論 因果の導き 光と闇の共鳴 何処へ行く? 繋がれた─── 小指に秘められた 『ゆびきり』の誓いも すれ違い 涙色の雨になったり 不揃いの価値観 喜びも傷跡さえも それはいつしか かけがえのない 『想い出』だって 言えるから 反動も「無思慮」なんて言葉さえも 置き去りで 気付く事も適わず 落ちてゆく 太陽と月の相関 正された軌道が 乱れ始める 交わす心 その刹那 ほどかれた熱情 それでもいつかは 許し合えると信じていたいから 繋がれた─── 永遠の誓いと 果たされぬ約束 不意に舞い込む弱さと 許せる強さ 僕らが経験した 失望も語った愛も 歩み刻んだ 全ての時間 大切だって 思うから 繋がれた─── 小指に秘められた 『ゆびきり』の誓いも すれ違い 涙色の雨になったり 不揃いの価値観 喜びも傷跡さえも それはいつしか かけがえのない 『想い出』だって 言えるから 全ての場面を消しはしない 【 おわり 】