[00:21.71]LとR ふたりで一つずつ耳につけた [00:26.50]同じ制服 寝むたげな顔 物憂い会話 乗せて走るバス [00:43.73]左にいるのにR 右にいるのにL [00:52.17]不思議がる君の すこしの身じろぎで [00:56.40]イヤフォンコード引っ張られて 僕は黙って首を左に傾ける [01:05.27]それだけのことが誇らしかった [01:13.33]世界中のおとなと子どもの憂鬱を [01:18.35]苛立たしさを 不機嫌を 煩悶(はんもん)を 重圧を [01:25.15]摩り切れた声で 歌っている歌 [01:34.66]何者かになれって 煩く要求する社会から 逃げだしたがっている [01:44.06]だけど逃げ道はLとRが塞いでる [01:54.87]歌い手の悲鳴が僕たちを満たす [02:17.67]LとR いつから違う音が聴こえてた? [02:23.01]膝をたたく指先のリズム 気づけばすこしずつずれはじめてた [02:35.70]このアルバム終わるまで 乗っていこうよって [02:44.09]君が言ったから 内緒でリピートにした [02:49.10]でも学校前のバス停 忘れて君は スクバ提げて立ちあがった [02:57.74]イヤフォンコード引っ張られて抜けた [03:05.70]僕たちの中の未熟であやふやな [03:10.49]息苦しさを 不愉快 違和感を 倦厭(けんえん)を [03:17.47]かわりに言葉にしてくれた歌 [03:27.49]何者かになれって 煩く要求する社会から 逃げだしたかったんだ [03:36.59]だけど逃げ道は LとRに閉じ込める [03:46.97]僕たちの悲鳴は僕たちを焦がす [04:02.84]もし君がこのイヤフォンをアンプに替えて [04:06.87]みんなでこの歌を歌おうと言うのなら [04:11.22]僕はアンプをぶっ壊すだろう [04:16.25]I beg your hate