さみだれ五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい 私のぬったチャンチャコ 着る方もなく衣がえ 八月葉月の虫の音は いとしゅうてならぬと泣きまする 母様たおれた台所 今じゃ私がおさんどん 神無十月来るがよい 私も師走にゃ雪化粧 一人すわって窓あけりゃ いつかは情も通りゃんせ 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ さみだれ五月よ来るがよい 実らぬ恋もあるがよい 憎い八卦見言いおった 三十すぎまで嫁がずと