都の町に行けば 遠い古代の海から 幾億幾万幾千の 白い帆船が見える 見える見える見える 都島に行けば 青い海の底に 幾億幾万幾千の 光る金銀が見える 見える見える見える 津賀田の里を歩けば 暗い空の裂け目から 幾億幾万幾千の 白い象の群れが見える 見える見える見える 飛騨の高山に行けば 流れる川の中に 幾億幾万幾千の とうとい人の血が見える 見える見える見える 僕の体に帰れば 遥か久遠の昔に 幾億幾万幾千と 唱えた人の音が聞こえる 聞こえる聞こえる聞こえる