荒涼たる 鋼の森 喝采に似た 鳴動に 黄銅羊の夢を見る 玲瓏たる 音の響き 海を渡れ 高らかに 三千世界を踏みしめて 刃の叢 揺れる 衣擦れの音密やかに 惑うは黯たる静謐 朱く浮きつ消えつ 無間回廊に佇む 永久のまどろみ身を任せ さらば 現身の華 露と消えぬ ∞(むげん) 鏡 巡る 連なる影 昏き 眠り 絡まった 孤独の糸 廻り 惑う 真鍮の 精神(こころ) 煌煌たる 闇の天蓋 ぬばたまの夢に 滅び行く 王道楽土の安逸に 千年の眠りを覚ます 鐘の音に似た響きあれ 黄銅羊の夢を見る 絢爛たる 毛氈の海 魔窟に消え入る 道化師の 揺らめく鼓動に共振えゆく 繚乱たる 歯車咲く 掛け金下ろし 滑り込む 妙なる響きに身を任せ 奈落 隘路 悦楽 飲み込まれて たわむ ひしぐ 奏でる 亡びの音 集う 積もる 重なる 最期の唄 響け 謳え 唱えよ 還れ 灰は灰に 塵は塵に 灰は灰に 塵は塵に 灰は灰に 塵は塵に 灰は灰に 塵は塵に 還れ