小さな村に一人の男の子が居ました 小さな村に一人の女の子が居ました 二人は隣りに住むおばあさんの家に 夕ご飯を食べた後に遊びに行っていました おばあさんは二人を自分の孫のように可愛がり 夜が来るまでのわずかな時間に いろいろなお話をしてくれました 何年もの時が過ぎて もう あの村におばあさんはいません もう あの村に二人はいません ただ一人の男の子は小説家になって ただ一人の女の子は歌手になって ときどき おばあさんのお話を 思い出しているのです