幾重に重なるも 消えては流れゆく 湖面に輪を宿す 視界に流れこむ光と 縁に迷えば宵闇照らせと 鐙を踏み止む頂望めば 間を経ち祓えと夜に食む絵の事 孤に這う背の尾を消し合う穗の事 互いに刃を伸ばし 寄せては光を見る 波紋の異を纏う 伏せては模に癒える痛みと 私怨に惑わす手に添う矢の葉を 止水に痴を問う仮縫う砂の様 目を射る身を断ち夜に食む絵の事 湖に這う世の汚を消し合う法の事 縁に迷えば宵闇照らせと 鐙を踏み止む頂望めば 間を経ち祓えと夜に食む絵の事 孤に這う背の尾を消し合う穗の事