僕らはいつでも少しの間違いで 蝕まれてゆく日々を どうすることもできずにいた 人より少しだけ 運が悪いみたいだから 「仕方がないね」って 君はずぶ濡れで笑った 薄いまぶたに口づけをする 何も見えなくなればいい 口移しした溜息の味 僕らの夜に出口はなかった 僕らの夜に出口はなかった 眠りに着くように 何かを捨てるように 焼け付くように そっと 君の明日が凍りつく ただ生きていて これから何も 信じられなくたっていい そう願うように 抱きしめるけど 僕の体じゃ溶かせなかった 薄いまぶたに口づけをする 何も見えなくなればいい 口移しした生きている味 僕らの夜に出口はなかった ただ生きていて こんな世界に 今更期待などしない 閉じ込められた果てに僕らは みんな 壊して 笑って やるよ みんな 失くして 笑って やるよ