作曲 : 友川かずき 作词 : 友川かずき 「とがった闇の中で へその緒を引っ張っているのは 誰ですか」 「もうすぐ雪が降りますよ 雪が降って、雪が降って あたり一面真っ白ですよ」 「サァー、沢山の死を集めて お祈りしましょう」 「生も死も ひとつのブランコの分岐点において ゆらゆらそのゆれを ほほえんで見ているしかないのですね」 桜の国の散る中を 生まれたばかりの無垢たちが 息をはずませて 駆けてくる 「何ぼ喋っても 判らぬものは判らねぇ うたい潰しても潰れぬものは潰れねぇ 死にもの狂いで 走って行った日に 口を開けて見ていたのは あの空だ チキショウ!」 あわてて舞うのはどこの方 サブンザブンと唸るのは 母なる海の ざれる音 「青天井の下で こんにちはばっかりを 繰り返していると 狂人になるでょ 逃げまどう町にて 犬の魂のように 澄みきっているのは ありゃ孤独だ」 桜の国の散る中で 死人の口がうたうたう 天国と地獄は よく似てる 「それこそ妙な気分で 夕焼ける東京タワーを見ていた その時 春 残念とまでは行かないが 河のように血管のを流れるのは ああ波打つ叫びの霊」 今しがた雪の降るように 幾多の魂が目を覚ました 怒りの日々の 鮮やかさ 「雲の浮ついた行き先と 気にしながら歩く覚悟の寂寥が 今揃って火を噴く 足跡のない雪道を 黒馬の群れが突き進んでゆくで」 耳鳴り止まぬ真昼時 黃泉の国の狂いうた 知らぬは御身の 成すところ 「あの時もあの時もあの時も あの時も吹雪が吹いでいたで 吹いで来い吹いで来い 俺の中さ吹雪よ吹いで来い」 夜は夜とてこの夜は 心配いりません私達 散る花の際 果てるらん 「泣いてごまかすのかや 笑ってごまかすのかや そのまま黙ってごまかすのかや 告白のような海 初恋のような空 他人のような山」 桜の国の散る中を… (三種の川に ルルレンレン 白い雪が 降るランラン 八郎潟に ルルレンレン 白い雪が 降るランラン 寒風山に ルルレンレン 白い雪が 降るランラン) … 「そりゃ海であっても 山であってもいい 駆け込んで行ってあやまりたいと 思う時がある」 Bass, Electric Guitar, Acoustic Guitar – 山脇クマ Chorus – 鮫島久美 野下直義 川崎葉子 Chorus [叫び Drums, Percussion, Synthesizer – 石塚俊明 Piano, Synthesizer, Vocoder, Synthesizer [Solina Shakuhachi, Shinobue – 亀井登志夫 Vocals, Acoustic Guitar – 友川かずき