[00:23.909]秋空は鈍色にして [00:30.724]黒馬の瞳のひかり [00:38.019]水涸れて落つる百合花 [00:46.292]あゝ こころうつろなるかな [00:53.731]神もなくしるべもなくて [01:01.005]窓近く婦の逝きぬ [01:08.332]白き空盲ひてありて [01:16.756]白き風冷たくありぬ [01:36.540]窓際に髪を洗へば [01:49.731]その腕の優しくありぬ [01:57.029]朝の日は澪れてありぬ [02:05.388]水の音したたりてゐぬ [02:11.070] [02:13.044]町々はさやぎてありぬ [02:20.164]子等の声もつれてありぬ [02:27.508]しかはあれ この魂はいかにとなるか? [02:35.876]うすらぎて 空となるか? [02:39.484]