作词 : 北原白秋 作曲 : 佐藤由佳 鳴いそな鳴いそ春の鳥。 菱の唉く夏のはじめの水路から 銀が、みどりが・・・・顫へ来て、 本の活字に目が泌みる。 鳴いそな鳴いそ春の鳥。 赤い表紙の手ざはりが 狂氣するほどなつかしく、 けふも寝てゆく舟の上。 鳴いそな鳴いそ春の鳥。 葡萄色した酒ぶくろ、 干しにゆく日の午後(ひるすぎ)に しんみりと鳴る、櫓の音が・・・・ 鳴いそな鳴いそ春の鳥。 ネルのにほひか、酒の香か、 舟はゆくゆく、TONKA JOHN 魔法つかひが金の夢。