黄金色に染まりゆく旧文明 私だけを 取り残して アナタは最後に 一言「ありがとう」と ココロ奪い 消えて失せた 粉糠雨に滲む それは鈍色の焔 遮られた 悲しい笑顔 赤い虚空 見上げて 捜して みたけど 遥か彼方に霞む 自虐的シルエット 声を上げて 君の名を 叫んで みたけど 木霊するのは 鉄塔の檻の中 硝子を 踏み割り キズつく 靴の底 私はまだ 振り向かない 黄昏に靠れ 眠る 人影は dot のナカ 枷をつけて 走り抜けた 路に 歪むカルマに溺れる 湿っている 情熱 抱いて 切って 貼っての街並み ループしても 気付かない 果てに見たのは歪む 自嘲的シルエット 声を枯らし 自分の 名前を 叫んだ 終わる世界に「どうぞよろしく」伝えたくて 単色の空と6フレームの波 私以外は もう向こう側のようだ 好きだった モノ 嫌いだった モノ その全てが 8bit の波長に侵されていく 赤い虚空 見上げて 捜して みたけど 遥か彼方に霞む 自虐的シルエット 声を上げて 君の名を 叫んで みたけど 木霊するのは 鉄塔の檻の中 沈みゆく 大都市天国で 朽ち果てた アナタの 目に映るシルエット 2キロバイトに 遺された 記憶に 問いかける 崩れ去る前に どうか 答えてよ 「世界は 私を 選ばなかったのか?」