...... 秋の終わりに鳴く虫の音は、 傍にお前が居るのに淋し。 だからこうして相寄り添うて、 巡り会えたを噛み締めましょう。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ 旅の終わりが来たその時は、 しかと心に 間わねばならん。 惚れて愛して、愛して惚れて。 深くこの世を旅したかいな。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ 銭の深さにゃ編ないけれど、 惚れた深さを威張りやしゃんせ。 旅も半ばをとっくに過ぎて、 こんな大事をやっとこ知った。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ 今度この世に生まれて来たら、 どんな具合にお前と会える。 夫婦 親子か 兄妹か、 もっと今より大事にします。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ 冬が来るよに一幕降りて、 夢を見るよに一代暮れる。 あの世この世を幾度も往くは、 もっと愛して惚れるがためよ。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ そうさお前と歩いた旅の、 秋の終わりに相寄り添うて。 巡り会えたを噛み締めましょう、 これが運命(さだめ)とああ風の詩。 これが運命とああ風の詩。 ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ ヤンサノエ― ヨイヤマカショ