[00:00.00] 作曲 : 秋田ひろむ
[00:01.00] 作词 : 秋田ひろむ
[00:12.560]
[00:14.560]君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い
[00:20.360]廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた
[00:26.030]乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏は
[00:31.950]おじちゃんに買ってもらったマウンテンバイクを自慢した
[00:38.220]
[00:44.260]けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ
[00:50.010]母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから
[00:55.750]僕は何だか気まずくなって 目をそらしたんだ
[01:01.940]雅敏の顔に大きな青痣があったから
[01:07.600]降りだした夕立に走りだす
[01:10.740]つぶれた無人駅で雨宿り
[01:13.670]明日は何して明後日は何して
[01:19.380]くだらない話で笑い転げる
[01:22.460]嵐の予感に胸が高鳴る
[01:25.340]あの時僕ら皆は確かに
[01:30.640]夏を待っていました
[01:42.050]
[01:53.390]ここに居たくないってのと
[01:56.010]どこかに行きたいってのは
[01:58.940]同じ意味なのかな なんにしろ歩こうか
[02:04.730]体育と部活が何より苦手な靖人は
[02:10.700]とうとう膝を抱えてこう呟いた
[02:16.660]僕はいつも皆に置いてきぼりで
[02:22.600]本当にダメなやつでごめんな
[02:28.240]僕らはなんだか笑ってしまった
[02:34.440]つられて靖人も涙目で笑った
[02:40.420]背の高い夏草でかくれんぼ
[02:43.490]鬼は迫り来る時間の流れ
[02:46.350]もういいかいまだだよって叫んだよ
[02:52.220]僕は今も見つからないままで
[02:55.220]あの時と同じ膝をかかえて
[02:58.290]部屋から青い空を見上げて
[03:03.700]夏を待っていました
[03:14.740]
[03:39.290]身長が高くて喧嘩が強い
[03:45.180]太平はいつも無茶な遊びを思いつく
[03:51.190]この鉄橋に一番 長くぶら下がったやつの
[03:57.000]言うことは何でも聞かなきゃダメだぜ
[04:02.930]僕らはびびって出来なかったけど
[04:08.330]太平は平気な顔でぶら下がる
[04:14.310]7年後に太平はビルから飛び降りた
[04:20.410]そんな勇気なら無いほうが良かった
[04:26.590]高層ビルの下でかくれんぼ
[04:29.510]あれから何年がたっただろう
[04:32.390]もういいかいまだだよって声もない
[04:38.250]もしも今日があの日の続きなら
[04:41.430]僕らの冒険を続けなくちゃ
[04:44.200]六月の空を僕は見上げて
[04:49.620]夏を待っていました
[05:12.950]
[05:18.950]【 おわり 】