[ti:少年少女] [ar:amazarashi] [al:0.7] [00:16.66]彼女がきっともう戻らない [00:19.57]具合 雑の夜の喧騒に [00:21.92]赤や黄色 [00:23.57]蒼白や赤に冬の星座見たいだった [00:28.78]灰皿で滑っているのは [00:31.13]彼女の吸殻と [00:33.03]染み枯れた寒暑 [00:36.06]思い出なんて消えてしまえ [00:42.04] [00:56.99]校庭の隅っこで体育座りしてぼんやりと見てる [01:01.99]野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる [01:06.79]いつかは変わってしまうかな 大好きなあの子の笑顔とか [01:11.38]馬鹿だったあいつらも 大人になってしまうかな [01:16.17]今まさにヒットを放った 4番バッターのあいつは [01:21.01]一年後の冬に 飲酒運転で事故って死んだ [01:25.65]その時 誰もがあまりの空っぽに立ち尽くしていた [01:30.64]母さんが汚れたバットを抱きながら泣き叫んでいた [01:35.68] [01:54.62]僕が憧れた彼女は 男に逃げられたストレスで [01:59.38]過食気味になったと笑った こけた頬を引きつらせ [02:04.13]右手には悪趣味な指輪と かさぶたの吐きだこ [02:08.54]諦めるのは簡単と コーヒーをすすった [02:13.75]夜の街を彷徨いながら 昔話に夢中になってた [02:18.64]そんな事もあったねと 彼女は笑いながら泣いた [02:23.70]それでも それでも 頑張れなんて言えなかった [02:28.47]さよなら さよなら せめて笑いながら手を振った [02:34.40] [02:52.20]少しずつ 諦める事ばっかり上手になってた [02:57.15]我慢する事が 人のためになると思ってた [03:01.95]記憶の隅に積み重ねた 無謀な夢と悔し涙 [03:06.74]押し殺したホントの気持ちが むなぐらに掴みかかる [03:11.63]「どうしてここに居るんだよ 今すぐに逃げ出せよ [03:16.46]望んだ様に生きられないなら 死んでんのと同じだ」 [03:21.20]そうだ も君ももう一度新しく生まれ変われるよ [03:25.81]傷ついて笑うのは 金輪際もうやめにしよう [03:30.86]凍える夜に一人だから 僕等は間違った事もやった [03:35.78]心無い人が多すぎて 僕らは無駄に強くなった [03:40.51]それでも それでも 間違いじゃないと信じたいな [03:45.27]さよなら さよなら 強がりは夜の闇に溶けた [03:53.04] [04:00.74]校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる [04:05.68]野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる [04:10.30]僕は変わってしまったかな 時々不安で恐くなるよ [04:15.16]ホームインした四番バッターがはしゃいで笑う声 [04:20.95]それぞれの不安を抱えて それぞれ未来へ歩んでいった [04:26.04]それぞれが痛みを抱いて それぞれ今日に立ち尽くした [04:30.81]なんだろう なんだろう 涙が溢れてしょうがないよ [04:35.56]さよなら さよなら 思い出なんて消えてしまえ [04:40.47]どうせ明日が続くなら 思い出なんていらないよ [04:45.20]この足を重くするだけの感傷なら どぶ川に蹴り捨てた [04:49.92]それでも それでも 涙が枯れる事はないから [04:54.74]さよなら さよなら せめて僕は笑いながら泣いた