[00:07.85] [00:09.03]影無き時雨に 羽の音(ね)震わせ [00:18.45]誰が為に鳴くのか 心慌ただしや [00:29.24] [00:37.62]宵のむらさめに 忍ぶれど、我が恋 [00:47.09]まばゆき黒髪に祈りこめどたゆたう [00:56.11]涙で胸間の炎(ひ)消ゆるものならばこんなにも [01:05.80]もの憂くことはないでしょう [01:10.51]むせびながら 焦がしながら [01:18.28] [01:21.03]満ち半ばの月の夜に 片糸と知りてなお [01:30.35]貴方への想いをしたため 密やかに眠る [01:41.57] [01:47.43]彼(か)の香り引き寄せ 記憶たぐり寄せ [01:56.68]この腕絡ませ 耳元ささめいて… [02:05.70]そこはかとなくうつりゆく愛ならばこんなにも [02:15.83]もの憂くことはないでしょう [02:20.14]嘆きながら 焦がしながら [02:27.62] [02:30.66]満ちた十五の月の夜に 願わくは 諸恋 [02:39.88]貴方への想いを確かめ 禍言(まがこと)鎮める [02:51.34] [03:04.57]露の散る間に 慰め合って 時に逸(はぐ)れて [03:14.10]息づくごとに 貴方が欲しくて… [03:23.19]かかるほどに夜は明けて 貴方は往って… [03:30.96] [03:35.22]欠け半ばの月は黎明(れいめい) 望み繋ぐ光 [03:44.72]現し心 御灯(みあかし)を纏い たおやかに詠う [03:53.73]生まれ変わりの月は克明 見果てぬこの夢に [04:03.34]くぐもる空も 透き通って 迷うことはない [04:17.19] [04:29.55]…巡る [04:33.79] [04:34.51] [04:39.94]