[00:01.30]太陽の光は [00:03.66]その距離を感じさせるほど弱く [00:08.09]空は [00:09.38]その高さがわかるような形のある青色だ [00:24.89]街路樹の続く歩道には、 [00:27.55]彼以外は誰もいなかった [00:31.27]まるで色あせた時間の中に、 [00:36.01]どこからこんなふうに [00:38.75]歩いてきたのかわからなかった [00:44.02]耳鳴りがしていた [00:46.04]何かを探すでもなく [00:50.22]どこへ行くわけでもなく、 [00:53.28]ただ歩いていた [00:57.19]とりとめがない [00:59.73]まぁ、ゆうべもとにかく [01:03.47]生きていたにはいたけれど、 [01:08.45]おかしなもんだよ [01:10.97]まぁ、いいか [01:13.23]昨日までの自分が、 [01:16.08]今の自分と一致しないことがある [01:21.93]誰と張り合うつもりもないんだよ [01:25.49]ただ俺はいつでも [01:29.82]楽しくやりたい [01:33.03]君をね、たぶん、 [01:39.95]愛していると思うんだ [01:43.91]もしかしたら、 [01:47.35]自分がかわいい [01:50.42]だけなのかもしれないけど、 [01:53.91]違うんだ [01:57.16]道に引かれた [01:59.71]白線、壁、灰皿、空、君 [02:16.96]自分が必要だと思うもの以外は [02:21.69]いつの間にか風景に紛れ込み、 [02:29.79]意味なんか持たないかのように [02:35.64]たたずんでしまう [02:38.95]時々彼はそんな意味もないものに [02:45.94]すかりついてみていする [02:50.06]君が誰かを傷つけるみたいなんだ [02:56.12]世間は、そんなに甘いもんじゃないって言う [03:02.45]だけど、いったい、 [03:07.72]いつのまに人は、 [03:09.88]心の余裕をなくしてしまうまで [03:17.96]追いつめられてきたんだろう [03:22.41]君は、僕のことを、 [03:25.35]違うって言うけれど、 [03:29.98]ほんのひととき、 [03:32.28]正しいとされるものが、 [03:36.83]嘘になる弱さを、 [03:39.51]まのあたりにすると、 [03:43.42]君と話すことの半分が、 [03:47.83]嘘になる淋しさを [03:51.42]感じてしまうんだ [03:54.15]とりとめのない、 [03:56.20]毎日に退屈している [04:01.97]ポケットの小銭が全財産なんだ [04:07.92]ろうそくのような、 [04:10.06]ネオンの街をさまよい、 [04:13.21]抱きしめようとしては、 [04:15.43]いつも寂しい思いをした [04:17.88]