[00:00.71]何もかもが [00:02.63]しっくりとこない日差しの中 [00:06.08]彼は些細なことを気に病んでいた [00:10.94]それが大したことか [00:12.66]大したことじゃないかは [00:15.74]他人の判断にまかせることにしよう [00:23.49]彼の友人はいう [00:28.97]"ウマクヤレヨ" [00:35.29]大人たちは皆 [00:39.28]無言を当たり前にしたまま [00:44.57]ほんとうの答えなど [00:47.58]もう持ちはしない [00:58.92]"オマエノモノハ、 [01:00.63]オレノモノ" [01:19.67]"世の中が [01:21.48]俺中心に回っているんじゃないにしても" [01:26.70]せめて [01:28.27]俺はしあわせになれるかもしれないという [01:31.29]権利だけは [01:33.74]主張させてもらうよ [01:40.10]だからさ [01:43.08]もう [01:43.39]うっとうしいことをいうのはやめてくれ [01:48.71]俺から巻き上げるのはやめてくれ [02:00.86]空は果てしなく続きながら [02:03.68]光と共に紛れ [02:07.77]彼をここに集めて [02:10.51]自慢げにこういう [02:15.87]"罪人らよ [02:18.71]その罪は許されることはない [02:22.95]地獄へ行け [02:27.76]その罪は許されることはない [02:32.71]地獄へ行け" [02:38.56]"地獄へ行けというんですか [02:43.97]それならもっと [02:45.56]奪うだけ奪っとけばよかった" [02:56.29]"しかたないじゃないですか [03:00.37]誰が悪いわけじゃないし [03:04.74]生も死も [03:06.26]超越してごらんなさい [03:12.45]うっとうしいものなど [03:15.75]何もなくなる" [03:34.98]夜明け間近の部屋の中で [03:39.66]生への執着だけが [03:43.21]強く芽生えた彼は [03:50.67]テレビのスイッチを [03:53.76]慌ただしくつけた [04:08.42]"いったい何のために [04:10.46]生きようか" [04:12.83]