君は 嘘の糸張りめぐらし 小さな世界 全てだと思ってた 近づくものは なんでも傷つけて 君は 空が四角いと思ってた 「これが全てどうせこんなもんなんだろう?」 君は言ったそれも嘘さ ケバケバしい 君の模様が寂しそうで 極楽鳥が 珍しく話しかけた 「蝶の羽根いただいて こっち来いよ」 「向こうでは 思い通りさ」 ピンク スパイダー 「行きたいなあ」 ピンク スパイダー 「翼が欲しい」 ピンク スパイダー ピンク スパイダー 捕らえた蝶の 命乞い聞かず 君は空を睨む 「傷つけたのは 憎いからじゃない 僕には羽が無く あの空が 高すぎたから」 「私の翼を使うがいいわ、スパイダー。 飛びつづけるつらさを知らないあなたも、 いつか気が付く事でしょう。 自分が誰かの手の中でしか飛んでいなかった事に。 そして、それを自由なんて呼んでいた事にも…。」 贈り物の翼では うまく飛べず まっさかさま 墜落していく ピンク スパイダー 「もうダメだ」 ピンク スパイダー 「空は見えるのに」 ピンク スパイダー 「失敗だぁ」 ピンク スパイダー 「翼が欲しい」 ピンク スパイダー ピンク スパイダー わずかに見えた あの空の向こう 鳥達は南へ 「もう一度飛ぼう この糸切り裂き 自らのジェットで あの雲が 通り過ぎたら」 ピンク スパイダー 空は呼んでいる ピンク スパイダー 桃色のくもが 空を流れる