[ti:コオロギの唄] [ar:長渕剛] [al:空] [00:01.06]かあちゃんが昨日死にました [00:09.28]夏の暑い暑い午後でした [00:16.14]空いっぱい蝉たちがしきりに鳴いていました [00:22.78]群にまぎれて僕も泣きました [00:27.32] [00:29.32]健坊たちもかけつけてくれました [00:35.74]花屋の真ちゃんは祭壇を作ってました [00:43.43]汗だくの真ちゃんの無言の背中を見てたら [00:49.90]とめどなく涙があふれてきました [00:54.11] [01:21.97] [01:23.75]かあちゃんが焼き場に放り出されるその前に [01:30.18]でっかい背中が遂に崩れ落ちました [01:36.87]そうです僕の親父は最後の最後のお別れを [01:44.02]おふくろの口びるに告げました [01:48.67] [01:51.10]息絶えるまでのわずかな温もりでした [01:57.47]僕はかあちゃんの右手を握りしめてました [02:04.30]生き抜く力をふりしぼり僕に向けてひとつだけ [02:11.07]かあちゃんは息をしてみせてくれました [02:15.43] [02:16.96]生まれてよかったと [02:24.32]僕は初めて思いました [02:31.26]そしてこの母(ひと)が僕を生んでくれたんだなって [02:38.03]なぜかあたりまえのことを考えていました [02:44.51] [02:47.39]少しだけ気の早いコオロギが一匹 [02:53.99]僕の部屋に舞い込んで来ました [03:00.39]そして僕は言いました [03:06.62]『お前も生まれてよかったね』と。 [03:11.80] [03:13.32]LALALALA LALALALA [03:18.24] [03:19.90]LALALALA LALALALA [03:24.30] [03:26.59]LALALALA LALALALA [03:31.54] [03:33.32]LALALALA LALALALA [03:38.44] [03:39.98]....... [03:44.55] [05:02.42]