目が覚めるとそこには 活字の星が夜に浮かぶ 起きあがると本は剥がれ 普通の朝が部屋を包む どこまで読んだか 覚えていないや 歯磨きする時にも 片手に本を持ちつづける 寝癖その他 めぐるページ むくれた顔が微笑むまで 小さな不安と 喜び今日もおはよう 扉あけて 紙の中へ 僕は友達がいる 別の世に さあ 進め進め 指が作る 夢は光を超える 始まりはここから 目が覚めたらそこには 活字の海が夜に消えた 起きあがると本は落ちて いつもの朝が外で喋るよ ここまで読んだか 栞のノブを掴もう 扉あけて 紙の中へ 僕には妻がいるの 別の世に さあ 捲れ捲れ 指が作る 夢は光を超える いつの日もここから