バイトを抜け出して 君を捜した あの改札口 凍える指を 何度も暖めて 帰りを待ち続けた 言葉の足りない 僕はいつでも そう 誤解ばかり 気づかぬうちに 傷つけ傷ついて 自分を責め続ける 終電を告げる声に 家路を急ぐ人たち 近づく足音 見上げた視線の先は 君だと信じていたのに... 伝えたいことそのまま 伝えられたら 解り合えたはずなのに 遠ざかるその肩を 立ち尽くしたまま 何もできずに見ていた 新しい街で君を憶うよ 今まで以上に 置き去りにした 白い腕時計は 今でも時間を刻んでる 乾いた日々を潤す 流れるこの涙は 何よりもいま 必要だから 静かに許してあげたい あの街の片隅で 恋したこと 僕はたぶん忘れない 僅かに光る星が 東京の空を あの日のように彩る その瞳にはどう映るの? ふたり残したあの足跡 交差しては また離れてゆく 途切れた記憶のように 伝えたいことそのまま 伝えられたら 解り合えたはずなのに 遠ざかるその肩を 立ち尽くしたまま 何もできずに見ていた