抱(だ)き締(し)めが 青空(あおぞら)の色(いろ) 集(あつ)めて 瞳開(ひとみひら)く 空(そら)に舞(ま)う 最後(さいご)の雪(ゆき)が          始(はじ)まりを告(つ)げる朝(あさ)に 降(ふ)り積(つ)もる 白(しろ)さに凍(こご)える 世(よ)の合間(あいま) 晴(は)れ空(そら)の夢(ゆめ)を見(み)る 凍(こお)り 付(つ)く 身体(からだ)に憧(あこが)れ だけを かがえで 闇(やみ)の中(なか) 叶(かな)わぬ願(ねが)いも 積(つ)もっては この体(からだ)蝕(むしば)んで 息(いき)さえもできぬままに ああ 溺(おぼ)れでく 繰(く)り返(かえ)し 夢見(ゆめみ)た場所(ばしょ)を 描(えが)いて 瞳閉(ひとみと)じる 閉(と)ざされだ 白(しろ)い世界(せかい)に ただ落(お)ちてゆく 零(こぼ)れでく 願(ねが)いの欠片(かけら) 探(さが)した 手探(てさぐ)りでも 暗闇(くらやみ)を 照(て)らす光(ひかり)が いつが指先(ゆびさき)に触(ふ)れる その日(ひ)を かすか 翼(つばさ)の息吹(いぶき)が 闇(やみ)の中(なか)聞(き)こえてくる 飛(と)べない体(からだ)に 浴(あ)びる凍(い)てついた風(かぜ) 止(や)めばもう夜(よ)が明(あ)ける 解(と)き放(はな)つ 夢見(ゆめみ)た場所(ばしょ)を 目指(めざ)して 瞳開(ひとみひら)く 頬(ほほ)撫(な)でる 暖(あたた)かな風(かぜ) 羽(は)ばたいて さあ 曇(くも)りない 願(ねが)いの欠片(かけら) 集(あつ)めて 空(そら)に散(ち)らせ 蒼空(あおぞら)に最後(さいご)の雪(ゆき)が 始(はじ)まりを告(つ)げる朝(あさ)に 目覚(めざ)めを