詩:田口俊 暮れかけた教室の窓に近い席の 君の一角だけが今も鮮やかだ あの頃僕はいつもとても無口な君に 誰かの受け売りで愛を語っていた 初めて君を抱いた夜の窓を打つ雨音に 結ばれない予感が心をかすめた 通勤電車の中君の幻見た ドアに浮かぶ輪廓見知らぬ長い髮 東橫線は二度と夢を運ばないさ 針のない時計が刻んでたキャンパス 期限付きの青春だと誰かが笑ってた 僕たちの愛さえも歸らぬ時の中 さよならも言わず去った君 友達のままならまた會う事だって Ah...