作曲 : 菊池一仁 作词 : 売野雅勇 花の散り逝く水鏡に 時の伽藍の移ろう影 空さえも匂う満開の 真下から敷島を想う 人のこころに降り積もった 花の筐たち 美しさは夢に宿る 日々の果実か 落陽の朱 月影の青 燃えたつ黄金の森の影 虚空にひびく音楽を聴く 星の秘密に触れるよう 美貌の國よ 夕映えに幾千の蛍 精霊の谺と群れ飛ぶ 金銀に水の橋を架け 彼の岸へたましいを渡す 人の刹那の夏が逝くよ 蝉時雨の空 涙吸って咲く夕顔 見果てぬ夢に 儚さの綺羅 幽玄の虹 もののあわれに綾なして 虚空にひびく音楽を聴く 星の秘密に触れるよう 墨絵に詞華に舞う雪に似て 世の水底で脈を打つ 時は変われど 変わらぬものは 人と寄り添う愛しさ 美貌の國よ 落陽の朱 月影の青 燃えたつ黄金の森の影 虚空にひびく音楽を聴く 星の秘密に触れるよう 蒔絵に見える色あでやかさ 春夏秋冬 風に揺れ うたかたの日々彩るものは 切ないほどの愛おしさ 美貌の國よ