飽く日々緩み 解き放す 挿絵の扉 閉じ戻す 年ふるものの 成すガラクタ 挙げ留まる人 泡立つ夢の指し示す絵 互いに映す鏡の型 入り争う意志の網 重ね沈む糧 岸船縁に 呼びくる声 棹さす底に 揺れ波立つ うちやるみずに あとうずまく 闇向かう先に灯 とうに眠る身起こし覗く 飛沫とび 滴落とす 青から明けて赤くひろがる すぎて残る気配 見交わす視線の先にこぼれ 形ゆらぎ崩れた礫 時をへだて響きあう壁 もどりゆく石の碑 意図成し誘うもと退き去る 引き止めるキミ 消え立ち去る 吹き上る泡 増し膨らむ 鳴り響く音 訳罵る 飽く日々緩み 解き放す 挿絵の扉 閉じ戻す 年ふるものの 成すガラクタ 挙げ留まる人