ひどく欠けた月を 身籠った恋でした 誰かのモノと知りながら 泥棒になりました 抱いてくれる手をください 交わる声をください わたしひとりで汚れてゆくから 心はかげろふどこを彷徨う なにをためらう 魔がさす躯もかげろふ 愛を見紛う嘘さえ頬ずり 幸せならいい 放っておいたら枯れる 花ならば 摘みますか 想い出ばかり部屋中に 飾るのは嫌ですか 見つめあえる目をください 潤う肌をください どんな夜でも 終わりがあるもの 心はかげろふどこを彷徨う なにをためらう 魔がさす躯もかげろふ 愛を見紛う疵さえ頬ずり 悦びならいい 最終の電車が ホームに人を吐きだした わたしが待つひとは 今夜はなにをしてる 流れる雲から逃げる光に 溶けた藍色 泣いたら見えない世界が ここにあるのに 涙はいけない いつでも 心はかげろふどこを彷徨う なにをためらう 魔がさす躯もかげろふ 愛を見紛う嘘さえ頬ずり 幸せならいい