[00:30.43]夢、覚めた。曇った空。 [00:40.76]遠く、雨。俯く。 [00:49.05]「…―――。」 「…―――。」 [00:51.69]電車窓、日が射した。 [00:57.21]眩しくって目を細めた [01:02.51]奪われた。 『指定席』。 [01:07.80]立ち位置も、確保できず。 [01:13.34]あ、そっか。 [01:15.69]そんなもの最初っからなかったっけ? [01:23.78]まぁいいや。いつもの事です。 [01:34.92]夢を見て辿り着いたこの場所は [01:40.02]ただの『希望廃棄工場』でした [01:45.22]競いあい潰された心の行方は、曖昧な未来。 [01:54.76]それはそれは、分かってたはずの『現実』ってやつでした [02:43.61]夢を見せられて、夢に溺れてた [02:53.18]気が付いたらもう、誰も居なかった [03:02.60]一人ぼっちの迷子の心は [03:11.95]曖昧な拍子にぷかり浮かぶんだ [03:22.71]進行に従って、不安定な拍を刻みます [03:28.88]元々宇宙にぽかんと一つ [03:31.23]浮いてるだけの星なんです [03:33.76]そんな上でバランス保って [03:36.60]太陽と月の間あたりで、毎日必死に生きています [03:42.46]生きています [03:43.61]夢を描いて辿り着いたこの場所は [03:49.63]ただの『希望廃棄工場』でした [03:54.72]分かってたはずの『現実』なのに [04:00.36]どうして涙が止まないんだろう [04:05.63]夢が冷めて、息もできなくなった [04:10.91]此処に冷却処分しましょう [04:16.14]最後だね、今までありがと、ね [04:21.34]此処に眠る、『皆』の―――。 [04:25.67]Good night. Good night. [04:28.20]沢山の夢と一緒に [04:34.22]おやすみ。