久方の光のどけき春の日に 戯ればしづ心なく穂は散りて 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 諸星よ昊の何処に隠れけり 秋風にたなびく雲の絶え間より 覗き視た其方の顏よ愛しけれ 踊る白刃のように 風となりその喉に 喰らいつく様はそう憐れな 刻は蠢きながら 二つの軀溶かす 噫 非常に 噫 無情に 華さそふ嵐の庭の雪ならで 旧り逝くは鬼と変じた我が身なり 月観ればちぢにものこそ哀しけれ 怨めしき恋に朽ちなむ名を惜しむ 世の中よ道こそなけれ思いいる 世の中よ道こそなけれ思いいる 踊る白刃のように 風となりその喉に 喰らいつく様はそう憐れな 刻は蠢きながら 二つの軀溶かす 噫 非常に 噫 無情に