大粒の雨が傘を叩く音、 聞きながら 坂道を越えていくと 辺り一面を埋め尽くすほどの 紫陽花が目の前に広がった 打ち殴る雨の中 身を裂くような風の中 お前だけは力強く咲いていた 眩しいほどに 強い色を抱き 雨の季節に歌い続ける花 薄暗い空に晴れない心にも お前の声が優しく 染み込んでいくようで 未来にね 夢だとか希望とか 抱いてね その度に不安でね だけど頑なに信じてた 打ち殴る雨の中 身を裂くような風の中 お前だけは嬉しそうに咲いていた 眩しいほどに 強い色を抱き 雨の季節に歌い続けた花 夏の訪れが別れを指しても この胸の中 思い出、咲き続けてくれ