星(ほし)を巡(めぐ)るいくつかの歌(うた) 随分(ずいぶん) 帰(かえ)りを待(ま)ってる クルミの化石(かせき)を拾(ひろ)い集(あつ)める キミと ボク 壊(こわ)れたような水音(すいおん)に 列車(れっしゃ)の軋(きし)みが重(かさ)なる 間(ま)に合(あ)うはずない 理解(りかい)を超(こ)えて 静(しず)かに川(かわ)を見(み)つめてる 星(ほし)を巡(めぐ)ったいくつかの歌(うた) 露(つゆ)を降(ふ)らせたその晩(ばん)に 大事(だいじ)な欠片(かけら)をふたつおとした 戻(もど)ったのはひとつだけ このまま何処(どこ)へ行(ゆ)くんだろうか ねえ 見(み)えないよ 確(たし)か急(いそ)いで 角砂糖(かくさとう)とパンを そして 届(とど)かないミルクを ボクのために答(こた)えずにいた キミのこと どうしても このままのぼり続(つづ)けるのかな このまま其処(そこ)へ行(ゆ)くんだろうか ねえ ミルクはまだ冷(さ)めないよ 終わり