少女のユメのすき間には あったかいお父ちゃんが棲んでいる あったかいお父ちゃんが会いたくて 少女は今夜も月の下 男の顔は木枯らし色 いつでも決まってる木枯らし色 マッチを一本買って下さいな マッチを一本買って下さいな 悲しくなんかないのよ 涙は夜風のしみたせい 早く抱いて下さいな あなたの情のともしびで 男のさがは墮落色 いつでも決まってる墮落色 マッチを一本買って下さいな マッチを一本買って下さいな 酔っ払いたちが過ぎてゆく 少女の孤独の波の中 唄がひとつ欲しいよな いつか聴いたやさしい唄 男はそれを唄えない 女はそれを唄わない マッチを一本買って下さいな マッチを一本買って下さいな